「好きなことを仕事にできるのは一部の人間だけだ」という人がいる。
間違っている。
そういう意見を言う人は、本当に自分が好きなこととは何なのか自問自答すらしたことがない人間だと思う。
私は「映像制作」が好きなことだと思っていた。だから、好きな「アニメ」と「映像制作」を両立できる「アニメ撮影」を仕事に選んだ。
一年働いて辞めた。
アニメ撮影は自分の好きなことではなかった。
なぜかを考えると「アニメ」も「映像制作」も好きではあるがそれは表面的な部分でしかないことに気づいた。アニメが好きなのではなく「面白いコンテンツ」が好き、「映像制作」が好きなのではなく「0の状態から、完成するかもわからないプレッシャーをはねのけて100の状態を作り出し、誰かに提供すること」が好きだった。表面的な好きを組み合わせた仕事をやっても「好きなことを仕事にする」ことにはならないと気付かされた。一年働いてようやく気づけたが、少なくとも第二新卒と呼ばれる段階で気づけた。
ちょうど一年前、私が新人研修中にJRを利用した際、「研修中」と書かれた腕章をつけたJRの窓口の職員を見かけた。「おっ!同じだ。頑張れよ!」と思った。
先日、会社を辞め、実家に帰る時に空港で、「研修中」の腕章をつけた羽田空港の職員を見かけた。「好きな仕事を選んだはずだろ。辞めるなよ」と思った。
これから転職活動が始まる。新卒の時は、何となくアニメ撮影の会社を探して何となくエントリーしていたが、今回は一度立ち止まろうと思う。自分が本当に求めている仕事の条件とは何なのか。定年後、死ぬ間際までやり続けられること。毎日考え続けられることを仕事にできれば、それはすごく幸せな生き方だと思う。Youtuberが小学生の夢に上がっていることに危機感を抱かなければならない。仕事は辛いものだと大人が感じているから、子供たちは仕事に対してネガティブな印象を持ってしまう。将来の夢はと聞かれた時に、具体的な職業や条件を言えないのは、大人たちの喜びが足りないからだと思う。毎日仕事があることに喜びを感じるようになれば、子供たちは自然とあんな大人になりたいと思うようになるはず。そうなる義務が大人にはあると思う。
「死ぬ気で幸せになる」
これが転職活動における私のスローガン。
「楽」の道を歩くのは簡単だが、「哀」「怒」を乗り越えた先にある「喜」の道を私は歩きたい。